接触皮膚炎とは、外来性の刺激物質や抗原が皮膚に接触することによって発症する湿疹性の炎症反応です。
接触皮膚炎の原因となる主たる製品は外用薬と化粧品が他を抜いて頻度が高いです。
化粧品皮膚炎の最も頻度の高い素材は香料で、原因の30%以上を占めると報告されています。
次に保存料で、パラベン、imidazolidinyl urea、quaternium-15、ホルムアルデヒド溶液、isothiazolineなどが頻用されています。
また、ヘアカラーや白髪染めも多いです。
医薬品の頻度も高く、抗菌薬、非ステロイド性抗炎症薬の外用薬によるものの頻度が高いです。
湿布に含まれるケトプロフェンは光線過敏症を引き起こします。
職業性では、ラテックスアレルギーが問題になり塩化ビニール製の手袋が多用されるようになったが、これによる接触皮膚炎も増加しています。
治 療
検査はパッチテストを行います。
正常皮膚に閉鎖貼付した後48時間、72時間、7日後に紅斑の有無を判定します。
治療はまずは推測できる可能性の高いアレルゲンを見つけ出し除去することです。
そしてステロイド外用薬をまず行います。
重症例ではステロイド内服、免疫抑制剤内服を行うこともあります。